パッシブセンサー

ぱっしぶせんさ

パッシブセンサーとは、人体などから放出される遠赤外線を感知するセンサー。

熱線センサーとも呼ばれるが、センサー自体が熱線を出すのではなく、対象物から放出される遠赤外線を受動的(=パッシブ)に検知するため、こう呼ばれる。

白色でドーム型の物を屋内天井面に設置することが多い。

物の表面から放出される遠赤外線(=熱)を検知するため、障害物を通過してその温度を検知することはできない。

また、あくまでも表面温度の変化を捉える仕組みの為、その空間において突然の温度変化があれば、侵入者と同様に検知する。

例えば夜間警戒中にセンサー付近の複合機がFAXを受信し、休止モードから立ち上がり、機械から温風を出し始めると、侵入と同様に検知してしまう。

真冬の隙間風も同様で、室温に比べて低い温度の風が隙間から入り込むことで温度変化を侵入ととらえてしまう。

小動物の動きなどは除外できる機能を持っている為、しっかり戸締りをした通常の室内であれば、上記のようなレアケースさえなければ極めて精度の高い検知ができる。

パッシブセンサーに関連する言葉

  • ローカルセキュリティ

    犯罪が起きたその現場で、即座に犯罪者を威嚇撃退するセキュリティシステム。 駆け付け警備で犯罪を防げなくなってきたことから開発が進んだ。 検知・制御通報・威嚇の要素で組み上げられるシステム。 センサーで敷地や建物への侵入を … 続きを読む

  • 入退室遅延機能

    入退室の際に、警備システムの警報発動を一定時間遅らせる機能。(その隙に入退館する) 例えば退勤時、最終退勤者が警備システムをセットしてセンサーが働き始めても、退館に必要な一定時間は警報が鳴らない(遅延)。その間に最終退勤 … 続きを読む

  • ガラス破壊センサ

    ガラスが破壊されたことを検知するセンサ。 ガラス面に設置し、破壊を振動で検知する。 通常ガラスは、風による振動や悪意のない物の衝突などによる振動が起こり得るが、ガラス破壊センサーはガラスが割れた際に発生する特有の超音波を … 続きを読む

  • キースイッチ

    セキュリティシステムの入り切りを操作するスイッチ。 鍵で入り切りするタイプとカードで入り切りするタイプがある。 通常は警戒線の外側に設置し、最終退出者が鍵やカードでセキュリティをセットする。翌日の最初の出勤者が警戒線の外 … 続きを読む

  • 煙探知機

    火災などによって発生した煙を検知する機器。 煙は火災の初期段階で発生するため、煙での火災検知は初期消火に役立つ。 感知器の内部に煙が入ると、煙探知機が出力している微弱な光が、煙の粒子にあたって機器内で乱反射するので、それ … 続きを読む