防犯用語辞典
イモビライザー
いもびらいざー
電子的なキーの照合システムによって、専用のキー以外ではエンジンの始動ができないという自動車盗難防止システムのこと。
専用キーに埋め込まれたトランスポンダと呼ばれる電子チップが持つ固有のIDコードと、車両側のIDコードを電子的に照合し、一致すればエンジンを始動させることができる。
キーの鍵山が鍵穴に一致してもIDが一致しない限りはエンジンが始動せず、キーのIDは暗号化されており、その組み合わせは数百万以上の数になり、複製することは極めて困難であるため、合鍵や直結の手口にも有効なセキュリティシステムとされてきた。
2005年にはイモビライザー搭載車が盗難に遭った件で、保険会社が「イモビライザーは解除不可能で、したがって盗難も不可能」と保険金の支払いを拒絶した事例もある。
現在は多数の車種に標準搭載され始めているが、同時に車両整備用の器具を流用した「イモビカッター」という機器が流通し、十数秒でイモビライザーを解除し盗難される事例も増えている。
現在では裁判所も「イモビライザーを搭載していても車両は盗難に遭う」という認識でいることからも、イモビライザーを過信することは出来ない。
イモビライザーに関連する言葉
ヤード
原義は車両解体業者の作業場のこと。 ただし、現在では車両窃盗グループの盗難車を解体し、輸出する窓口としての「違法ヤード」を警察が摘発していることから、違法ヤードのことを単に「ヤード」と呼ぶことが多い。 本来、不正をしてい … 続きを読む
万引き
万引きという言葉は江戸時代から使われている語であり、商品を間引いて盗む「間引き」が変化して、万引き(万は当て字)になった。 万引きという言葉が軽度の犯罪というイメージを与えるが、実際は刑法の窃盗罪にあたり、10年以下の懲 … 続きを読む
サムターン回し
ドアの内側にある、施錠するためのつまみ(サムターン)を外から回して解錠する方法。 ドアポストを破壊して手を入れてきたり、ドアスコープを引き抜いて針金を通したり、ドアに手首が入る程度の穴をあけ、手を入れサムターンを回すとい … 続きを読む
居空き
家に人がいる状況で忍び込み金品を盗む手口。 一戸建て住宅での発生が多い。 家人が台所で料理をしている時や、ダイニングで食事をしている時、誰もいない他の部屋で盗みを働きます。 在宅時は鍵をかけていない家が多いことや、窓が開 … 続きを読む
こじ破り
泥棒が侵入の際に使う、ガラス破りの方法の一つ。 ドライバーなどを使って窓ガラスに穴を開け、そこから指を入れて解錠する手口。 ガラスを破る時に大きな音が出ないため、多用される。 窓ガラスをこじる(長いものでえぐること)よう … 続きを読む