防犯用語辞典

Glossary

防犯診断

ぼうはんしんだん

警察が主体となり、敷地や建物の所有者や利用者の協力の下、建物の状態や予測される被害、侵入ルートなどを調査し、防犯上の不備や欠陥を抽出し、その補強整備をすることをいう。

ただし実際は警察の方で各現場の防犯診断をすることは人員不足でできないため、防犯設備士が防犯診断をする慣習になっている。

防犯診断は(1)施主の意向を聴取(2)守るべき対象と、それを脅かす脅威を列挙し評価(3)守るべきものをとりまく環境が脅威に対抗し得る環境かどうかを確認(4)防犯設備による強化の計画、といった手順で進められる。

防犯設備による補強は導入コストがかかるものなので、直接的・間接的な被害想定額を鑑み、それに見合うコストでの防犯設備を設計していく。

防犯診断は、犯罪者の手口や思考を考慮の上、犯罪者のもっとも嫌がる環境を作り上げる必要がある為、犯罪手口の知識や機器の知識などの専門の知識が必要になる。

防犯診断に関連する言葉

  • 警備業法

    1972年に制定された、警備業について定められた法律。 警備員または警備会社が、あたかも権限があるかのように行き過ぎてしまう行為を防止し、不正に至らないようにすることを目的として定められた。 警備員は警察とは異なり、特別 … 続きを読む

  • 防犯性能

    工具類のなどの侵入器具を用いた侵入行為に対して、建物部品が持つ抵抗力のこと。 平成14年11月25日、警察庁では、国土交通省・経済産業省や建物部品関係の民間団体とともに「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同 … 続きを読む

  • 防犯ガラス

    防犯合わせ複層ガラスともいう。 ガラスを破るのに時間がかかり、割れた時に大きな音が出るようになっている。 2枚のガラスの間に特殊な中間膜やポリカーボネート板を挟むことで、ドライバーによるこじ破りや、バールによる打ち破りに … 続きを読む

  • ハム

    本来の意味は、豚肉・猪肉のもも肉を塊のまま塩漬けした加工食品、または、その類似品。 英語のhamとは元々は豚のもも肉の意味であるが、豚のもも肉を用いた加工食品、さらに日本においては豚のもも肉以外(馬肉、羊肉、兎肉等さまざ … 続きを読む

  • CPマーク

    平成16年4月1日に、警察庁より「防犯性能の高い建物部品の目録」が公表され、目録に掲載された「防犯建物部品」につくマーク。 「防犯」を意味するCrime Prevention の頭文字CPを図案化したもの。 侵入犯の約7 … 続きを読む