年末年始に向けた防犯対策

防犯コラム
2020.12.08 火曜日
年末年始に向けた防犯対策

年末年始に増加する犯罪

今年も残すところあと1ヶ月を切り、年末年始に向けて会社やお店などでは忙しい時期になって参りました。

1年の締め括りから新年を迎える中で特に注意が必要なのは、犯罪に巻き込まれないことです。この時期に増加する犯罪もありますので、しっかりとした防犯対策が望まれます。

そこで、年の瀬に増加する犯罪の種類と防犯対策について詳しくお伝えしていきたいと思います。

年末年始に増加する犯罪の種類
(1)空巣・強盗
(2)スリ・置き引き
(3)ひったくり

どれもよく耳にする犯罪になるかと思われますが、これらの犯罪が増加する理由は、年末年始ならではの原因が関連しているためです。

犯罪の手口と防犯対策

年末年始に向けた防犯対策
【空巣・強盗の犯行手口】

空巣・強盗が増加する理由として、年末年始の休業により事務所や店舗から人が居なくなることが挙げられます。

事務所や店内には営業最終日まで売上金を保管しているケースもあり、それらの金品を奪う目的で空巣・強盗が増加する傾向があります。

特に今年は新型コロナウィルス感染症の影響もあり、営業時間が短くなっていることで、夜間人が居ない時間帯が長くなる隙を狙った犯行も増えてくると考えられます。

空巣・強盗の防犯対策

事務所や店舗の防犯対策として有効なのが、敷地の出入口にセンサーを付け、不審者が侵入した際に音や光で威嚇・撃退を行うセキュリティシステムを用意することです。

泥棒は大きな音を立てられること、光に照らされること、人に見られることを嫌いますので、金品を奪われる前に追い払うことが大事になります。

【スリ・置き引きの犯行手口】

スリ・置き引きが多くなる場所は、忘年会シーズンに人が集まる繁華街や駅・電車内です。

飲食店内で財布を入れた上着や荷物を無造作に置いたり、掛けたりしてしまうと、食事や会話に夢中になっている間に奪われてしまいます。
また「仮睡盗(かすいとう)」と呼ばれる、お酒に酔って駅や電車内で眠込んでいる人の財布や貴重品を狙った犯罪も多くなります。

【スリ・置き引きの防犯対策】

スリや置き引きの防犯対策は荷物や貴重品は肌身離さず持ち歩くことや目の届く場所で管理することが大事です。
また、バッグは金具やファスナーで閉められるものを使用し、財布などはチェーンやベルトなどでバッグや衣服と繋げておくなど、ちょっとした工夫ひとつで盗まれる危険性を回避することができます。

【ひったくりの犯行手口】

ひったくり犯は銀行やコンビニのATMを利用した人を狙い、路上でバッグごと強引に奪い取るといった犯行手口が見られます。

年末年始は何かと用立てることが多くなるため、ATMを利用する人が増えます。ひったくり犯はコンビニや銀行の外でATM利用者を見ていることがあります。
自転車の前カゴに無造作にバッグを置いている人や、バッグの持ち方などを確認し、容易に奪い取れる相手の後ろをつけて隙を見て奪い去ります。

【ひったくりの防犯対策】

ひったくりの被害を防ぐには、自転車の前カゴに防犯ネットを取り付ける、荷物を持つときは車道と反対側(壁側)に持つ、人の少ない道を避けて通るといったことが防犯対策になります。

女性やご老人、歩きスマホをしている人などは特に狙われやすいので、くれぐれも注意をしてください。

年末年始に増加する主な犯罪の種類と手口、そして防犯対策についてお伝えして参りました。ちょっとした工夫と防犯に対する気持ちの持ち方ひとつで、犯罪被害から逃れることができます。
気持ちよく一年を締め括り、新年を迎えるためにも、防犯対策を心がけて行きましょう。