大手コンビニエンスストア無人1,000店舗拡大へ
- 防犯コラム
- 2021.09.13 月曜日
人手不足の解消とコストの削減
コンビニエンスストア大手のファミリーマートが2024年度を目途に、レジに店員を置かず無人で決済を行う店舗を1,000店へ拡大する方針を明らかにした。
無人店舗の拡大を行う事で生じるメリットとして以下の点が挙げられる。
- 人件費の大幅な削減
- 人通りの少ない地方都市への出店
- 小規模出店による狭地での出店
- 飽和状態にあるコンビニ市場の成長
無人店の運営システムの特徴は専用ゲートを通って店に入ると、天井や棚に設置されたカメラやセンサーが客が手にした商品の自動読み取りを開始。
店内の決済端末で支払いを行うという仕組みになっている。これまでに都内に出店・営業を行った中で、問題点などがない事が確認され、運営の目途がたったことで本格的な店舗拡大へと踏み切る事が決定された。
初期の出店費用こそコストは高めになるものの、商品の補充や入荷受け取り以外に人件費が掛からないため、長期的な運営を視野に入れると大幅な経費削減が見込めるという。
|時事通信などより引用|
生活様式を変えるAI機能の存在
無人で運営を行う店舗の存在は徐々に拡がりを見せつつあり、数年後には当たり前のように私たちの生活に浸透していることが推測されます。
先日、当防犯ブログでも紹介しました「監視カメラの機能も活用したスマートパークに注目」にもあるように、無人店舗の実現には人工知能(AI)の存在が大きく関わっています。
店舗内に設置されたカメラやセンサーが商品情報と連携し、来店客が手に取った商品を自動的に計算を行い決済時に商品名や点数、小計、合計を提示するという画期的なシステムは高度なAI技術が成せる技のひとつです。
コンビニエンスストアには特定の利用者・常連客などもいることから、購入者の情報を活用し、仕入れ商品の割合を計算して無駄なく商品の在庫管理や発注管理を行うことが可能になるでしょう。
防犯の面でも登録された人物の情報をもとに、AIの機能により人物の照合や検索・特定を高確率で行えるため、未払いや窃盗が起きた場合でも逃すような事は無く、無人店舗内を対象にした犯罪自体が発生しなくなるのではと考えられます。
想定外の事が起きた場合も、その事象を分析・解析して改善に繋げて行くことができるのもAI学習機能の大きな強みであり特徴のひとつです。
そしてこれらのシステムはやがてシステム同士で連携が行われ、豊かで便利な生活様式や安心で安全な地域社会の構築へと進化していくことでしょう。
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