【群馬】家畜の大量窃盗事件受け市が補助金制度を実施

農業の盗難事件簿
2020.09.02 水曜日
【群馬】家畜の大量窃盗事件受け市が補助金制度を実施

群馬県内で約670頭の被害

2020年5月下旬から養豚場で相次いで発生している家畜の大量摂取事件を受けて、被害の中心となっている前橋市が、市内の養豚場のある事業者に向けて、防犯カメラの設置や警備会社への巡回委託用の経費の半分を補助することを発表した。

市農政課によると、対象となるのは市内82農場(64事業者)となり、以下の4項目の費用の補助を行う事が決定した。

  1. 防犯カメラなどの機器購入・設置費用
  2. 防犯ゲート・ポールなどの購入・設置費用
  3. 警備会社への巡回委託
  4. 防犯カメラなどのリース・レンタルなどの費用

前橋市の公式フェイスブックページでこの補助事業に関する情報が公開され、今後は対象事業者に向けて要項をまとめた書類を郵送することになっている。

群馬県警のまとめによると、県内の前橋、伊勢崎、太田、館林の4市を中心に約670頭もの被害、前橋市内だけでも約570頭にも及ぶ家畜が盗まれており、市は生産者団体やJA前橋などと共に再発防止対策を検討してきていた。

なお、その後の調べにより埼玉県本庄市の農家からも豚が盗まれていることが分かり、被害は茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県の4県にまで拡がっている。

群馬県養豚協会では県境をまたぐ広域的な被害発生を受け、8月下旬に全ての協会員に対し、防犯カメラの設置や養豚場の見回り、柵の設置などを促す内容の通知を行っている。

|上毛新聞より引用|

威嚇撃退型防犯対策による即時撃退が効果的

【群馬】家畜の大量窃盗事件受け市が補助を実施

相次ぐ養豚場での家畜被害を受けて、前橋市が防犯設備導入・設置の補助金制度の実施を行うことを発表しました。

犯行が夜間、人気の居ない時間帯を狙って行われていることで、窃盗犯と鉢合わせになり危害を加えられてしまう危険性もあることからも、管理者の方が連日夜通しで見回りを行うことは難しい状況になります。
かといって、被害が拡大・続出している現状を考えると、何も対策を行わないわけにもいかないというのが実情です。

このような場合に侵入者を即時撃退し、被害を未然に防ぐための対策として、防犯機器による強固なセキュリティを構築することが非常に効果的になります。

例えば、養豚場の敷地外周に赤外線センサーや立体センサーを設置し、不審者の侵入を検知すると同時に大音量の音声とサイレン、LEDライトによる点灯、警報ベルなどによる威嚇・撃退を行います。

威嚇・撃退を行うと同時に予め登録しておいた管理者の携帯電話へ連絡が行われ、連動して設置してある防犯カメラ映像をスマートフォンなどから遠隔監視で現場の状況をすぐに確認を行うことができます。

これらの一連の流れが瞬時にできるため、警察への通報もすぐにでき、高画質・高鮮明な証拠映像も残るため、その後の犯人逮捕にも大いに効果を発揮します。

防犯機器による防犯対策のメリットは、警備会社の警備員の駆け付けを待つ必要が無く、侵入があった瞬間にすぐに対処ができるところです。

警備会社の業務は「現場確認業務」といって、お客様の代わりに現場を確認し報告することになり、泥棒がお客様の敷地内に侵入し、それをセンサーが検知した際に、25分以内に駆け付けて現場を確認し、被害状況を報告することが仕事になります。

ですので、泥棒を探し出したり、その場で格闘して金品を取り戻すことが仕事ではなく「扉が壊されている」「敷地内が荒らされている」など報告する事で業務は完結するため、侵入窃盗を防ぐことはできません。

今現在も犯人が逮捕されていないところを考えると、これ以上の被害の拡大を防ぐため、すぐにでも防犯設備による防犯対策を行うことをお薦め致します。