車両盗難の新たな手口「CANインベーダー」

車両・重機の盗難事件簿
2021.07.16 金曜日
車両盗難の新たな手口「CANインベーダー」

増加傾向にあるCANインベーダーによる犯行

車の盗難被害における犯行手口として有名なものとして「リレーアタック」が挙げられます。
リレーアタックはご存知の方も多いと思いますが、スマートキーの微弱な電波を泥棒が特殊な機器で増幅し、車両近くに待機する仲間の泥棒がその電波を受け取り、車両に「近くにスマートキーがある」と誤解させ、解錠・エンジン始動させて盗んでいく手口です。

しかし、2020年末ごろから新たな盗難手口として「CAN-INVADER(CANインベーダー)」という犯行手法が登場してきました。

この「CANインベーダー」という新たな手口はリレーアタックよりも悪質といえる手法で、2021年に入ってからCANインベーダーによる犯行が増加傾向にあります。

7月2日には千葉県内にある自動車販売店に置かれてあった高級自動車が、CANインベーダーによって盗み出される事件が発生しています。

ではこの「CANインベーダー」と呼ばれる新たな犯行手口は一体どういったもので、どのように防犯対策を行えば良いのか解説していきます。

CANインベーダーの防犯対策とは

車両盗難の新たな手口「CANインベーダー」

自動車には自ら異常を感知し、ドライバーに警告を伝える自己診断機能(OBD2)という機能が装備されており、自動車各部からOBD2へ繋がる配線を「CAN信号」と呼ばれる信号が流れています。

「CANインベーダー」と呼ばれる手法は、この信号に特殊な装置で不正にアクセスを行い、ドアロックの解錠やアラームの解除、エンジン始動などを行う犯罪行為です。

現在のところ「CANインベーダー」に対する完全な対抗策というのは残念ながらありません。

そこで重要になるのが物理的な防犯対策を行うことで、窃盗犯から車を守るという事が重要になります。

  • ハンドルロック、タイヤロックを行う
  • 車にGPSを搭載する
  • 警報装置などの盗難防止機器を装備する
  • 防犯設備が整った駐車場を利用する
  • 可能な限り屋内駐車場を利用する
  • 社内に貴重品等を置かない
  • 玄関付近にスマートキーを置かない
  • 駐車場に防犯灯や防犯カメラを設置する

窃盗犯の中にはCANインベーダーに併せてリレーアタックを試みる者もいる可能性がありますので、あらゆる盗難手口に対しても隙を与えない防犯対策を行いましょう。

近年注目を集めている「AI」機能付きの防犯カメラは、窃盗・盗難に対して効果的な防犯対策が期待が高まっています。

カメラでモニタリングを行っているエリア内に人や車両を検出すると、モニターにリアルタイムでアラートが表示され、お手持ちのパソコンやスマートフォンにも通知が届くように設定が可能になります。

窃盗犯は車両などの目標物に近づくため、必ず防犯カメラのモニタリングエリア内に侵入して来ます。その瞬間にアラート通知機能により異常を確認することができれば、盗み出される前に対処することが可能です。

もちろん、夜間の暗闇でも防犯カメラによる鮮明な映像記録が残されますので、証拠映像として犯人追跡・逮捕・裏付けなどの警察の捜査に大いに役立てることに繋がります。

また、自動車販売店などでは、敷地全体を赤外線センサーで囲んだり、人の熱を感知するセンサーを設置するなどして、侵入があった際に警報装置を鳴らしたり、LEDライトで照らし出したりする防犯対策も有効です。

管理者に異常を知らせる通知も届きますので、遠隔監視カメラと組み合わせて現地の状況を確認し、素早く警察へ通報を行うことができます。

車両窃盗犯は必ずターゲットの車に近づくために敷地内に侵入を行って来ますので、敷地に入ってきた瞬間に威嚇・撃退を行うことで被害に遭う前に追い払う防犯対策を行うことができます。