防犯用語辞典
入り待ち
いりまち
警察で使用している隠語で、窃盗の手口の一つ。
スーパーや百貨店などの商業施設に営業時間中に入り込み、トイレの点検口など、人に気づかれない場所に隠れ営業終了を待ち、施設内に人がいなくなるころを見計らって盗みを働き、翌営業時間に逃走する手口。
中には数日間点検口で生活しながら繰り返し窃盗を働いていたという事例もある。
目撃情報が極めて集まりにくいため、防犯カメラの設置などで犯行を抑止し、証拠を撮影できるようにしないと、対応が取れない。
住居などに人がいない間に忍び込み、帰宅した家人から金品を強奪する手口も入り待ちという。
通常の空き巣よりも被害が大きくなることが多く、窃盗というよりは強盗なので身体に危険が及ぶ可能性も高い。
不在時に住居に侵入されない様に、窓ガラスの強化や施錠の徹底などの対策が重要となる。
入り待ちに関連する言葉
こじ破り
泥棒が侵入の際に使う、ガラス破りの方法の一つ。 ドライバーなどを使って窓ガラスに穴を開け、そこから指を入れて解錠する手口。 ガラスを破る時に大きな音が出ないため、多用される。 窓ガラスをこじる(長いものでえぐること)よう … 続きを読む
CANインベーダー
自動車には自ら異常を感知し、ドライバーに警告を伝える自己診断機能(OBD2)という機能が装備されており、自動車各部からOBD2へ繋がる配線を「CAN信号」と呼ばれる信号が流れています。 「CANインベーダー」と呼ばれる手 … 続きを読む
出店荒らし
休日や夜間など営業時間外、無人になる店舗に侵入し、商品や金品を窃盗する手口。 出店荒しは年々組織化・スピード化・凶悪化しており、複数人数で見張り役、実行役など役割分担をし、入り口をバールでこじ開けたり、ガラスを割ったりし … 続きを読む
仮睡盗
スリの手口の一つ。 仮睡者(寝具の中ではなく、外出先で眠り込んでしまった人)から盗みを働くスリの手口。 電車の中で居眠りをしている人や、酔って眠り込んでしまった人、不特定多数の人が出入りする施設で寝ている人(漫画喫茶など … 続きを読む
乗り物盗
自動車やオートバイ、自転車を盗むこと。 中でも自動車窃盗はプロの窃盗団による犯行のことが多く、イモビライザーを無効化したり、レッカー車やクレーン車で車両ごと持ち去ることもある。 特定の車種が狙われることが多く、車両本体へ … 続きを読む