【東京】大手警備会社警備員が窃盗容疑で逮捕

万引・内部不正の事件簿
2020.08.25 火曜日
【東京】大手警備会社警備員が窃盗容疑で逮捕

警備担当先を変更して犯行に及ぶ

大手警備会社に勤務する20代の警備員の男性が弁護士事務所に侵入し、現金を盗もうとした疑いで逮捕された。

警視庁の調べによると容疑者の男性は犯行当日、被害に遭った弁護士事務所のあるビルとは別のビルの担当だったが、勝手に警備担当先を変更して現場のビルの警備についていたとのこと。

被害に遭った弁護士事務所ではこれまでに現金約200万円が盗まれており、防犯カメラを設置して警戒を行っていたところ、室内を警備員の制服姿で物色する容疑者の姿が映っていたことから警察に被害届を出し、事件が明るみになった。

取り調べに対し「これまで数回、同じ弁護士事務所に侵入し現金を盗んだ」と容疑を認める供述をしている。

|テレビ朝日系(ANN)より引用|

防犯対策の重要点は監視者の目を設けること

【東京】大手警備会社警備員が窃盗容疑で逮捕

防犯に携わる警備会社の警備員が、こともあろうに警備対象の企業から現金を盗み出すという事件が再び起きてしまいました。
以前にも警備員が巡回先の事業所から現金を盗み出そうとして逮捕された事件がありました。

当時発生した事件以降、おそらく研修制度の見直しなど徹底した改善案のもと再発防止に取り組まれていたと思われますが、警備という業務遂行上、お客様の鍵を預かり無人の事業所に出入りが可能になってしまう以上、こういった事件はどうしても発生してしまうと言わざるを得ません。

そもそも侵入窃盗事件は「機会犯罪」と呼ばれるもので、同じ空間、同じ時間に犯罪を企てる者と犯罪の目標物があり、他に監視者が居ない状況下において窃盗犯罪が発生することを示しています。

今回の事件でも警備員という立場上、人の居ない時間帯に見回りを行う中で、事務所などに置かれた金庫などに接触する機会が生じたことから、機会犯罪に陥ってしまったということになります。

機会犯罪を未然に防ぐためには犯罪の目標物に容易に接触できないように対策を行うことが大事になります。
その中でも特に「監視者の目」があることは機会犯罪を防ぐうえで、非常に効果的な防犯対策になります。

防犯カメラやセキュリティ機器などを設置し、窃盗犯に対して監視していることが伝わることで、犯行を抑止することに繋がります。
更に防犯機器による強固なセキュリティは侵入があった際にその場で威嚇・通報を行うため、警備会社による警備のように被害が発生してから警備員の到着を待つことなく窃盗犯を即座に撃退することができます。

また、防犯カメラ映像による証拠の記録もされるため、その後の警察の捜査にも大いに役立ち、犯人逮捕への大きな手掛かりになります。

侵入窃盗に対しては「監視者の目」を設けることを考慮した防犯対策を行うことが重要なポイントとなります。