巧妙化する特殊詐欺、新たな犯行手口にご注意
- 特殊詐欺の事件簿
- 2020.07.10 金曜日
新手口・突然訪問型詐欺
振り込め詐欺、還付金詐欺、なりすまし詐欺など、さまざまな手口で金銭やカードを騙し取ろうとする詐欺が年々巧妙化・増加している。
そして新たな犯行手口として「突然訪問型詐欺」という詐欺が群馬県内を中心に被害が拡大し始めている。これまでの詐欺の特徴として多く見られているのが高齢者宅などを狙い電話をかけ、電話を通じて巧妙に偽りの話を持ち掛けて、現金やカードを用意させ「受け子」と呼ばれる者が訪問し騙し取る手口や、銀行やコンビニエンスストアのATMから現金を振り込ませたり、電子マネーや仮想通貨を購入させるなどといった手口である。
それに対し、今回被害が拡大している新たな詐欺の手口というのが、事前の不審な電話が無いまま私服の警察官や銀行員、行政機関を装い突然自宅に訪問し、キャッシュカードの提示を騙し取るという犯行手口だ。
2020年6月中旬に群馬県高崎市内で起きた詐欺事件では、高齢者宅に警察官を装った男が「あなたの口座を詐欺の犯人が振込先に指定しているため、キャッシュカードを確認したい」と嘘をついて突然訪問をし、被害者が目を離している隙にすり替えられて盗まれ、口座から現金を引き出されてしまったとのこと。
この「突然訪問型詐欺」という新たな手口が出てきた理由として、事前の詐欺電話を不審に思った当事者(被害者)側が警察に通報し、現金やカードを受け取りに来る詐欺犯(受け子)を捜査員が自宅などで待ち伏せする「だまされたふり作戦」を、詐欺グループ側が警戒しているということと、詐欺電話をかける「かけ子」を無くすことで詐欺グループ内の収益増強を図っている可能性があると警察は見ている。
ここに来て新たな詐欺の手口が発生していることからも、各家庭をはじめ自治体や町内会などでも十分な警戒・注意を行っていくことが求められている。
|上毛新聞より引用|
不審に思ったらひとりで対処せず連絡・相談
新たな詐欺の手口に対し、警察では「警察官が自宅を訪れてキャッシュカードの提示を求めることはない」と注意を呼び掛けています。同様に銀行や行政機関の方も突然訪問してキャッシュカードの提示や現金の振り込みを求めるようなことはありません。
今回の事件のように突然の訪問者に対しては安易にドアを開けて対応をせずに、インターホンやドア越しでの対応を行うようにしてください。
また、その際も可能であればひとりでの対応を避けて、他のご家族の方と一緒に対応をするようにしてください。他の家族がいらっしゃらない場合などは訪問者に対し「家族と話を聞く」と伝え、その場をやり過ごすようにしてください。
詐欺犯は身なりや出で立ち、挙動、立ち振る舞いや会話の内容の節々などに必ず不審な点がありますので、「おかしい」「怪しい」と思ったら接触を避け、110番通報するなど被害に遭わないように十分ご注意してください。
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