【東京都】現職警察官が捜査と偽り住民宅から現金窃盗

侵入窃盗の事件簿
2021.06.28 月曜日
【東京都】現職警察官が捜査と偽り住民宅から現金窃盗

警察手帳を悪用し、民家へ侵入

「110番通報があった」と警察署員を名乗り住宅へ侵入し、現金310万円を盗んだ疑いで現職の警察官が逮捕された。

事件が起きたのは6月8日、東京都福生市に住む70代の女性宅に警察手帳を示し「ガラスの割れた音がした」「110番通報があった」と捜査を装い室内へ侵入。
女性が目を離した隙に金庫に保管されていた現金300万円と10万円入りの財布を盗んだと見られている。

容疑者が立ち去った後、住民の女性が金庫を確認したところ現金が無くなっており、警察へ通報。
被害の通報を受けた警察が防犯カメラ映像などを確認したところ、容疑者の男を断定し6月26日に窃盗などの容疑で逮捕した。

取り調べに対し「カードローンの返済にあてたかった」と供述、今月1日にも同様の手口で約2万円が盗まれる被害が起きており、警視庁は余罪を含め事件への関連をを調べている。

|産経新聞などより引用|

窃盗犯に狙われない防犯対策を

【東京都】現職警察官が捜査と偽り住民宅から現金窃盗

警察の発表によると、容疑者の警察官は事件を起こした地域の管轄に配属された事がなく、被害者とも面識が無かったとのことで、どういった経緯で被害者宅を狙ったのか疑問が残ります。

窃盗犯の特徴でもある「下見行為」を非番の時間を使って、日常的に探していたと考えると、非常に怖さを感じます。

このような下見行為でターゲットにされないためには、いくつかの条件があります。

  • 人通りのある環境
  • 周囲から見通しの良い環境
  • 敷地が整理・整頓されている
  • ドアや窓のロックが2つ以上掛けられている
  • 不在になる時間帯が少ないこと
  • 上階への足場とされる箇所が無いこと
  • 防犯設備が備わっている環境

窃盗犯は上記のような環境の場所を嫌がり、ターゲットから外す傾向にありますので、ご自宅の防犯対策として項目がいくつ当てはまっているかご確認いただいて、もし当てはまっていない項目が多い場合はこれを機に防犯対策の見直しを行いましょう。

また、今回の事件の解決の鍵となったのが「防犯カメラ」に残された映像です。自宅の防犯カメラに限らず街中に設置されている防犯カメラやお店の軒先、会社や駐車場に設置されている防犯カメラが窃盗犯などの逃走経路を追跡します。

本来の目的は店舗や事務所、敷地の防犯目的での設置・導入ですが、事件が起きた際などは事件解決に役立ちますし、地域の治安にも大きく貢献しています。