防犯カメラは国産を選ぶべきなのか
- 防犯コラム
- 2018.06.01 金曜日
国産の防犯カメラが一番良い?
防犯カメラを選ぶときに、国産の物なのか、海外製品なのかを気にする方は非常に多い事と思います。
国産が良いのかどうか、という事については、はっきり言って純国産製品であることは絶対にいい事です。
これは車の世界のイメージと非常によく似ていて、日本製はやはり性能が良く、耐久性に優れており、逆に海外製品については飛びぬけてよいメーカーの物はやはり日本製を凌ぐほど良い、しかし大概において日本製にはかなわない、といった感触です。
これはまかり間違っても、「日本製の防犯カメラは海外製品よりも性能が悪い」といった理屈にはならず、やはり国内大手メーカーが国内の工場で製造した機器はいいものです。
しかし、純国産の大きな問題点は、異常に高価だというところにあります。
特に防犯カメラの市場は価格競争が激しい為、もともと高価なものがより一層高価に見えてしまいます。
もう一つの問題点は、そもそも国内の工場で防犯カメラを製造している大手メーカーが稀だ、という事です。
知りうる限りでは、国内で企画・設計・製造・品質チェックまで行っているメーカーは数社(池上通信機など)しかなく、名だたる大手メーカーでさえも、工場はアジア、最後の品質チェックは日本、というケースがほとんどです。
つまり、純国産の防犯カメラを入手する、ということは非常に困難で現実的ではないことが多いといえます。
純国産以外の防犯カメラはどうなのか
純国産以外の防犯カメラを分類すると(1)国産、(2)OEM、(3)海外製品の3つに分かれます。
(1)の国産は「純国産」と何が違うかというと、純国産が全ての工程を国内で行っていることに対し、製造自体はほとんど海外でおこなわれ、組み立てと品質チェックを日本国内で行っているという違いがあります。
(2)のOEMも同様で、海外の優れたメーカーに仕様を指定し、自社ブランドとして製造してもらう、品質チェックは自社で行う、というもので、実質(1)の国産とあまり違いはありません。
(3)の海外製品は、海外の防犯カメラを安く輸入し、国内で販売する、といったものになります。
この3つの中で、やはり(3)の海外製品には注意が必要で、十分な性能でない物や安定性の低いものが数多く紛れ込んでいます。
(1)国産、(2)OEMについてはその品質や安定性は基本的に同等で、主体となる日本企業の基準で品質チェックが行われるため、日本国内で流通させるに十分な性能と安定性があります。
純国産のカメラを導入することがコスト的に厳しい場合は、(1)国産、(2)OEMの防犯カメラを選択する事で、高品質な防犯カメラをコストを抑えて導入できます。
なぜ海外製品を避けるのか
海外製品は品質が悪いのか、ということについては、一部メーカーの製品は非常に良い、しかし品質の悪いメーカーもかなり多いといえます。
防犯カメラは日本よりも欧米の方が普及が早く、その為最新の機能は日本国外で発信されることがほとんどです。
また、世界のカメラの製造の中心は台湾・韓国・中国で、世界トップメーカーの部品も、これらアジア諸国で製造しているという現実があります。
台湾のアフリー社や、韓国のハンファ社などはその技術力の高さは世界屈指と言えます。
優れたメーカーの機械は日本国内でも十分に満足のいく優れた機械だといえます。
しかし、問題は日本基準に満たない品質のメーカーもまた多い、という事です。
製品基盤に髪の毛が入っていたり、品質チェックが甘く初期不良が多かったり、不具合の原因究明もしない、といった適当なメーカーが安く日本に機器を輸出していたりもします。
その為、海外製品については、一部の優れたメーカーの物を購入するか、もしくは品質チェックを日本基準で行っている物を選ぶ必要があります。
純国産か、海外製品か、という話題について結論を言えば、「純国産は素晴らしいがコストが高すぎる。海外製品はよくない物が多々含まれる、海外の優れた機器を日本基準でチェックしたものは純国産に迫るもので、コストも安定している」という事が言えます。
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