レクサス盗難被害、全国各地で相次ぐ

車両・重機の盗難事件簿
2021.08.19 木曜日
レクサス盗難被害、全国各地で相次ぐ

犯行の手口はCANインベーダー

トヨタ自動車の人気車種「レクサス」を狙った盗難事件が全国各地で立て続けに発生している。

2021年8月に入り神奈川県相模原市、愛知県名古屋市、千葉県袖ヶ浦市で、いずれも犯行現場には防犯カメラが設置されており、犯行の様子が映されていた。

防犯カメラ映像の様子から見ると、今年に入り急増している「CANインベーダー」と思われる犯行手口で車のロックを解除する犯人の姿が確認でき、わずか数分から十数分の間に車が盗み出されてしまっている。

被害者の中には、店舗敷地内で車両同士を並べて盗難防止対策を行っていたり、過去の車両盗難被害の経験から対策を行っていたりと、各々で防犯対策を講じていたにも関わらず、被害を防ぐことができなかったという。

今年の6月には朝日新聞でもレクサス盗難の記事が取り上げられており、愛知県では5台に1台の人気車種が盗まれているとのことで、ここに来て警戒を強める必要性が出て来ている。

個人だけではなく地域を含めての防犯対策を

レクサス盗難被害、全国各地で相次ぐ

相次ぐレクサス盗難被害の裏に、新手の犯行手口「CANインベーダー」の横行が顕著に出て来ています。

当ブログで以前掲載をした、車両盗難の新たな手口「CANインベーダー」という記事でも、防犯対策について紹介をしましたが、現段階での効果的な防犯対策のひとつとして「後付けのセキュリティシステム」があげられます。

純正のセキュリティシステムはCANインベーダーにより無効化されてしまう可能性があるため、純正のセキュリティシステムとは別に後付けのセキュリティシステムを設置・導入することが効果的です。

後付けのセキュリティシステムは専用のキーによる解除が必要となるため、ドアが解錠されても警報音を鳴らしたり、エンジンの始動を防ぐといったことが可能になります。

そして、このカーセキュリティに加えて、弊社のような専門的な防犯設備を組み合わせることでより強固な防犯対策を敷くことが可能になります。

窃盗犯が最も嫌がるのは大きな音が鳴り、眩しい光に照らされて、周囲の人から目撃されることですので、防犯カメラの設置だけでなく、センサーやライト、警報器による威嚇によって車が盗まれる前に、窃盗犯を撃退することが肝心になってまいります。

もちろん防犯カメラにも一定の犯行抑止効果があり、事件後の警察の捜査を補助する上で非常に役立ちますが、盗まれた車両を見つけ出すためには時間との問題もあります。

窃盗犯は足がつかないために、盗んだ車両を素早くお金に換えることを目的としています。また、買い取った業者(違法業者)も警察の捜査が及ぶ前に車を解体し、海外へ運び出すなど早々に手放す動きをします。

こうなってしまうと、防犯カメラの映像を辿り窃盗犯を逮捕できたとしても、盗まれた車が手元に戻ることは現実的に難しいと言わざるを得ません。

つまり、車両盗難に対する防犯対策で一番重要なのは、盗まれる前に追い払うことになります。

真夜中に警報音が鳴ったり、眩しい光が点くという部分で近所迷惑を気にされるケースもありますが、それを気にするあまり犯罪が横行してしまう事の方が、その地域にとってより大きな問題になると思われますので、個人での防犯対策だけでなく、地域をあげての防犯対策の強化を推進してほしいと思います。

地域住民による防犯対策への理解や意識を高めることは、それだけ周囲を気にする監視者の目を多くすることができ、不審者の通報や目撃情報の提供など、地域の防犯強化に繋がります。
「車両自体の防犯対策」+「防犯機器による防犯対策」×「地域の防犯意識」で悪質な窃盗犯を撃退しましょう。