【東京都】ビル屋上からロープ伝いトレカ窃盗

侵入窃盗の事件簿
2021.03.29 月曜日
【東京都】ビル屋上からロープ伝いトレカ窃盗

容疑者はロッククライミングの経験者

3月23日の午前5時ごろ、東京都豊島区東池袋にある雑居ビル6階のトレーディングカード店に侵入した疑いで同区内在住20代の男が逮捕された。

盗まれたのは人気カードゲーム「ポケットモンスター」や「遊戯王」のカード約80枚(約100万円相当)と、事務所に保管されていた現金約26万円で、店舗周辺の防犯カメラ映像から容疑者が浮上した。

容疑者の男はビル屋上の手すりにロープを巻きつけ、それを伝って窓から店舗へ侵入したとのことで「高校時代にロッククライミング部に入っており、高所に対する恐怖は無かった」と供述している。

警察の取り調べに対し「借金返済のため、転売目的で盗んだ」と容疑を認めている。

|朝日新聞より引用|

侵入経路は窓からが圧倒的に多い

【東京都】ビル屋上からロープ使いトレカ窃盗

侵入窃盗犯の犯行経路として多く挙げられるのが窓からの侵入です。

以前は特殊な工具を使用し、鍵の掛かった玄関などの施錠を解く「ピッキング」や「サムターン回し」といった犯行手口が横行しておりましたが、玄関錠に対する防犯性能が飛躍的に向上したこともあり、玄関からの侵入は減少傾向にあります。

その一方で増えているのが窓からの侵入です。

窓からの侵入窃盗を防ぐためには、窓中央のクレセント錠1箇所だけの施錠ではなく、補助錠などを加えて1つの窓に対して二重、三重の施錠を行うことをお勧めいたします。
※但し、防災上の避難経路は確保するようにしてください。

店舗や事務所、会社などでは出入口部と窓の防犯対策の強化を行うようにしてください。出入口部をバールのような物でこじ開けて侵入する手口は未だに多いので、バールガードなどを付けるなどの対策が有効です。

防犯機器を使用した窓の防犯対策は、ドアスイッチという機器を使用することで窓からの侵入があった場合にセンサーが感知して警報や通報を行うようにすることができます。

今回のような予想外の侵入手口であっても、防犯センサーを取り付けておくことで、侵入と同時に威嚇・撃退を行うことができますので、窓からの侵入に対する防犯体制の強化をご検討いただければと思います。