監視されている!?防犯カメラの近隣トラブルについて

防犯コラム
2021.06.30 水曜日
監視されている!?防犯カメラの近隣トラブルについて

防犯カメラを巡る近隣トラブル

近年、防犯カメラの普及は急速的に拡がりをみせ、店舗やマンションに限らず一般の住宅でも設置・導入をされているところも多くあります。

一般住宅に設置されている防犯カメラを巡って起きがちなトラブルに「隣の家の防犯カメラがこちらを向いて監視している!?」という事が挙げられます。
こういったトラブルのご相談は弊社にも寄せられることがあります。

防犯カメラを設置・導入されているご家庭では、あくまでご自身の私有地内への防犯対策が目的で、隣家や行動を監視するために取り付けているわけではありませんが、事情を知らない近隣の住民からすると「自分が監視されている」と感じてしまう事もあるようです。

では、こういったトラブルを未然に回避するためにはどうすればよろしいでしょうか。

トラブル回避のための対応・対策

監視されている!?防犯カメラの近隣トラブルについて
「防犯カメラ稼働中」のアナウンスを行う

まず、防犯カメラの設置・導入をされたご家庭では、プライバシー保護の観点から「防犯カメラ稼働中」というアナウンスを周囲から分かりやすい位置に表示を行うことです。
これにより「隠し撮りではない」ことを伝えることができます。代表的な方法としましては看板を住宅の敷地外周に掲示する形になります。
また、目立つように看板が付けられていることで、窃盗犯に対して犯行の抑止効果を与えることができますので、防犯の面でもトラブル回避の面でも非常に効果的です。

防犯カメラの運用規定を定めておく

防犯カメラの運用における「運用規定」を用意しておくとより良いでしょう。
【参考:防犯カメラの運用規定に記すべきこと
「防犯カメラ設置の目的」や「プライバシーについて」、「録画映像の取り扱いについて」など、細則を設けておくと何かあった場合でもしっかりとした対応を行うことができます。

隣家が映り込まないようにする

防犯カメラの設置において、お客様の私有地以外の場所は基本的には映り込まないようにすることが重要です。
業務用の防犯カメラなどでは、ご契約者様の私有地以外の部分を黒く塗りつぶして映り込まない処理を行うことができます。
この処理のことをマスキング機能と呼び、防犯カメラの設置の際に工事担当の者が設定を行います。

設置位置を工夫する

防犯機器の取扱いに関しまして、警察庁所轄の「防犯設備士」という資格を持った者がおります。
この防犯設備士がカメラの設置に際しまして立ち合いを行い、防犯の観点やプライバシーの観点を十分に考慮して設置位置を定めます。
防犯設備士がマスキングの必要性についてのご提案や運用規定作成についての助言やサポートを行うことで、設置に関する問題を解決します。

このように防犯カメラの設置に関しましては、設置・導入を行う側がいかにトラブルを回避した対応を行うかが重要になります。

防犯対策のために設置した防犯カメラがトラブルを招いてしまうのでは本末転倒な話ですので、設置・導入を行う際は詳しい専門家の指導・説明のもとで進める事をおすすめ致します。