防犯用語辞典

Glossary

内引き

ないびき

営業時間中の商店において、販売を目的として展示・陳列してある商品を、店員が盗む行為。

業務上横領罪ではなく、窃盗罪によって処断される。

商品を販売してレジへの入力を行わない(お客様が出した現金をレジに入れずに自分の懐に入れる)という不正が横行したが、現在ではポイントカードの導入により、レジでの不正がかなり減っている。

ポイントカードはレジに入力しないとお客様にポイントを付与できないため、レジを一切通さない不正が不可能になる。

また、在庫の商品を盗んでいく手口に関しては、防犯カメラの設置で映像記録を残すことが一番効果が高い。

映像記録がない場合の内引きは、金額や商品個数の差異が発覚しないと気づきにくく、その場合、複数店員が勤務していたりすると犯行者の特定は困難になる。

責任が明らかにならない限りは、被害額は経営者負担になるため、内引きを予防し、有事の際には防犯カメラの記録映像で証拠を確保する必要がある。

内引きに関連する言葉

  • 居空き

    家に人がいる状況で忍び込み金品を盗む手口。 一戸建て住宅での発生が多い。 家人が台所で料理をしている時や、ダイニングで食事をしている時、誰もいない他の部屋で盗みを働きます。 在宅時は鍵をかけていない家が多いことや、窓が開 … 続きを読む

  • 入り待ち

    警察で使用している隠語で、窃盗の手口の一つ。 スーパーや百貨店などの商業施設に営業時間中に入り込み、トイレの点検口など、人に気づかれない場所に隠れ営業終了を待ち、施設内に人がいなくなるころを見計らって盗みを働き、翌営業時 … 続きを読む

  • ストーカー規制法

    ストーカーを規制する法律。恋愛感情などの好意の感情に基づくものに限定されている。 女性だけでなく男性も保護対象であり加害者が同性でも適用される。 以下のような行為がストーカー行為(つきまとい行為)とされている。 住居、勤 … 続きを読む

  • 指定侵入工具

    平成15年9月に施行された、「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律施行令」で指定された、侵入に使用する工具。 建物錠を破壊するための工具(バール)や出入り口・窓を破る為の工具(ドライバー・ドリル)を指す。 この指定侵入 … 続きを読む

  • うかんむり

    漢字の部首で、カタカナのウの形をしており、漢字の上部につく部首であることからウの冠=うかんむりと呼ばれる。3画からなる。 本来は建物に関わる漢字を表す部首だが、警察の隠語では「窃盗」をあらわす。 「窃」の漢字上部にウ冠に … 続きを読む