【神奈川】オレオレ詐欺を利用した新たな空巣手口に注意
- 特殊詐欺の事件簿
- 2020.11.13 金曜日
家族を装い呼び出した隙に空巣に入る
10月15日、神奈川県内の無職女性宅から現金約1,200万円が盗まれる空巣事件が起きていた。
空巣被害に遭う直前に、女性宅へ孫を装った電話があり「現金が必要」と言葉巧みに女性を騙し、女性が現金を持って家を出た隙に空巣に入られてしまった。
神奈川県警では犯人グループがオレオレ詐欺の手口を利用し、女性を誘い出した間に女性宅に侵入し、現金を盗んだ新手の犯罪と見て捜査を進めている。
被害女性は詐欺グループとの電話でのやり取りの中で、自宅に大金があることを聞き出されていた可能性があり、詐欺の電話から空巣までの一連の犯行が犯罪グループによる計画的な犯行であることがわかる。
親族を装った電話に騙され現金を奪われてしまう特殊詐欺事件は後を絶たず、2020年9月末までに起きた被害額のうち、約半分がタンス預金を渡してしまったものだという。
全国の警察では自宅に現金を置くタンス預金を狙った犯罪に対し、「自宅に必要以上の現金を置かず、自宅にお金があることも他人に話さないように」と 注意を呼び掛けるとともに金融機関と協力し、水際対策を実施している。
|産経新聞より引用|
家族・親族を名乗る電話には必ず確認を
家族や親族を名乗り、現金の受け渡しを仄めかす電話があった際は、電話での会話を続けずに一旦電話を切るようにしてください。
電話を切った後は、家族や親族の正しい連絡先(自宅、携帯電話、勤務先など)に電話を掛け、必ず本人に確認を取るようにしてください。
まずは本当に家族や親族が電話をかけてきたのかを、確認することが大切です。
また、今回のように現金の受け渡しを要求されたとしても、安易に出かけないようにしてください。
特殊詐欺が横行する今の時代、お金を要求されることがあった場合、例え本当の家族からの電話であっても必ず疑ってかかるようにしてください。
そして必ず“ひとりでは行動しない”ようにしましょう。
相手の言われるがまま、ひとりで行動を取ってしまうと相手の思うつぼになってしまいますので、誰かしら信用のできる人に相談してください。
怪しい電話がかかってきたときの注意点事項
- 電話を続けずに一旦電話を切り、連絡の取れる家族・親族に確認をする
- 会話の中で自宅に現金がいくらあるか聞かれても答えない
- 住所を聞かれても答えない
- 現金の受け渡しを要求されても安易に出かけない
- ひとりでは行動せずに、信頼できる人や警察などに相談する
特殊詐欺から家族を守るために一番重要なことは、高齢者のいる家族の場合、小まめに連絡をとり合うことです。
連絡を取り合う際もご家族の間でしか分からない「合言葉」などを用意しておくとより安全です。
そして怪しい電話がかかってきたときは警察や詐欺の相談窓口などに連絡をして、その後の対応方法を確認してください。
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