【兵庫県】病院で保管していたマスク6000枚が盗難
- 万引・内部不正の事件簿
- 2020.02.21 金曜日
新型肺炎・コロナウイルスによるマスク不足の中での犯行
2020年2月18日、兵庫県内の病院で保管していた医療用のマスク6000枚が無くなっていたことがわかった。
1箱50枚入りのマスクが30箱ずつ入った段ボール箱12個を病院内の機械室に保管していたところ、13日に職員が在庫確認を行った際に段ボール4箱が無くなっていたことに気づいた。
通常、機械室には鍵が掛けられており、限られた職員しか立ち入ることができないとのこと。
病院側は盗難事件として警察に被害届を提出、直ちに警察の捜査が始まった。
新型肺炎・コロナウイルスの影響により、マスク不足が叫ばれる中で起きた事件なだけに、マスクに対する需要の高まりを受け、転売目的で犯行に及んだ可能性があるとみられる。
|毎日新聞より引用|
犯罪機会を無くすことが最大の防犯対策
新型肺炎・コロナウイルスや花粉の影響により、マスクの消費・需要が非常に高くなってきています。今回の事件はそこが狙われ、大量にマスクを保管している病院で犯行が行われてしまいました。
おそらく犯人の目的はインターネット等を使用した転売によるものと考えられます。現在もインターネット上には大量のマスクが高値で売買されていることを確認できます。
これだけマスクの需要が高まる中、大量のマスクを手に入れられる機会が目の前にあることで、良からぬことを考えてしまう人が出て来てしまう可能性があります。
病院側には落ち度はありませんが、盗み出す機会があることで起きてしまった事件とも言えます。このような場合、犯罪心理学者の小宮信夫氏の「犯罪機会論」にもあるように、“犯罪の機会を与えない”ことによって犯罪を未然に防ぐことができます。
施錠を行うことはもちろんですが、防犯カメラ等の設置を行うことで、人の出入りの確認ができるだけでなく、カメラの存在自体が犯行の抑止に繋がります。
防犯機器の設置により犯行の機会そのものを無くすことで、人の心に“出来心”を芽生えさせなくすることができます。
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