2014.03.20 木曜日
防犯カメラシステムはカメラだけ設置しても意味がありません。
カメラ映像を常時録画し、長期間保存することで、「肉眼で見ていなかった場所・時間」の確認ができるようになります。
防犯カメラの大量の映像データを常時録画し続けるため、通常のビデオデッキではなく防犯カメラ専用の録画装置(DVR)を設置します。
防犯カメラシステムの中でも昨今進化が著しいのが録画装置です。
以下に昔のビデオテープ式の録画装置(タイムラプスビデオ)との違いを挙げます。
①タイムラプスビデオはビデオテープで映像を保存するため、低画質で保存してもすぐに容量が一杯になり、1日2日でビデオテープを交換する必要があった。
→DVRはハードディスクに映像データを保存するため、高画質・長時間録画が可能(1ヶ月目安)。容量が一杯になっても、自動で一番古いものから上書きする。
②タイムラプスビデオはカメラ複数台を4分割一括画面で見れないものが多かった(別途4分割ユニットが必要・高額)。
→DVRは多彩な分割機能(4分割、6分割、9分割、16分割など)に加え、シーケンス機能(カメラの1画面アップ映像を順々に切り替えて表示)や複数出力(映像を複数のモニターに出す)、低価格なPCモニターに接続する機能をもっている。
③タイムラプスビデオは過去の映像を再生している時は録画が止まってしまう。
→DVRは再生、もしくは他の操作や機能を使用しても録画は止まらない。
④タイムラプスビデオは過去の映像を再生するときに、日時指定の頭出ししかできない。
→DVRはカレンダーで日付、棒グラフで時・分を選べるだけでなく、何かあった時間帯はグラフの色を変えて検索しやすくなっている。
上記はタイムラプスビデオと比べたときのDVRの優位点になりますが、そもそもタイムラプスビデオにはなかった機能がDVRには搭載されています。
A,モーション検知機能
→防犯カメラ映像のなかで動きがあった時に録画をする(常時録画中であれば解像度やコマ数を上げる)
B,プライバシーマスキング機能
→防犯カメラ映像の中で映したくない範囲(近隣の敷地や窓など)をあらかじめ色のついた四角で塗りつぶし、その部分を録画できないようにする。
C,USBメモリへのバックアップ
→録画データの中から、長期間別保存しておきたいシーンをUSBメモリに指定時間抜き出し、PCで映像を確認することができる。
D,ハイビジョン出力・ハイビジョン録画
→100万画素、200万画素クラスのハイビジョンカメラの映像を録画できる。大画面液晶TVにHDMI端子で出力できる。
E,遠隔監視機能
→録画装置をインターネットにつなぐことで、遠隔地PCからいつでもライブ映像を見たり再生やデータの抜き出しができる。スマートフォンやタブレットでも同様の動作が可能。
F,集中監視機能(CMS)
→複数拠点の防犯カメラの映像をPCの一括画面で監視できる。
上記のようにDVRは高画質・長期保存ができるようになったことでその基本性能を上げていますが、その他にもマネージメントなどに活用できる機能が搭載されています。
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