コインパーキングでの監視・防犯カメラ活用

防犯コラム
2016.06.23 木曜日
コインパーキングでの監視・防犯カメラ活用

コインパーキングへの防犯カメラ設置

コインパーキングでの防犯カメラ需要が伸びています。

コインパーキングで防犯カメラを付ける理由として特に多いのは、精算機荒らしの抑止、不正出庫の抑止、遠隔監視です。

コインパーキングでの精算機荒らしは、ドリルやガスバーナーで精算機を破壊したり、バールで精算機をこじ開けたり、といった手口が多く、近年では、精算機にワイヤーロープを括り付け、自動車でロープを牽引し精算機ごと引っこ抜く、といった手口まで出てきています。

不正出庫は、駐車場のフラップがたまたま上がらなかったときに、お金を払わずにそのまま出庫してしまったり、フラップの手前で駐車して料金カウントがされない様にしたり、フラップが上がっていてもお構いなしに、強引に乗り越えてお金を払わずに出庫するケースもあります。

精算機荒らしは売り上げを奪われるという金銭的被害の他に、他の駐車場利用者たちが精算できなくなってしまうという2次被害まで引き起こします。

不正出庫は、本来獲得できる売り上げを獲得できないだけでなく、正しい駐車場利用者の利用スペースが1台分無駄に埋まっていた、という事も許しがたいものです。

上記の様な被害を抑止したり、証拠映像をもとに対処できるように、コインパーキングでは防犯カメラを設置しています。

不正出庫の抑止と対処

コインパーキングでの監視・防犯カメラ活用

不正出庫については防犯カメラが設置してあることで、ある一定の割合で抑止できます。

防犯カメラがあっても気づかない人や、お構いなしの人も世の中にはいる為、コインパーキングに防犯カメラを設置しても不正出庫が発生することは有ります。

そういった場合には、車のナンバーがしっかり監視・撮影されていて、駐車してある状態の監視映像があれば、持ち主の照会ができるため、罰金の請求に踏み切ることができます。

精算機荒らし対策

精算機荒らしに対しては、精算機付近に防犯カメラを設置し、犯行の抑止と証拠撮影をします。

精算機自体にセンサーを取り付けて、扉が空いたり、大きく傾いたりした時に、コインパーキングでアラームが鳴り響き威嚇する、といった手段も有効です。

コインパーキングにインターネット回線が引き込んであれば、アラームが発報したときに、携帯電話で通知を受けることもできますし、現地の防犯カメラ映像を携帯電話で遠隔監視・確認することもできます。

コインパーキングでのカメラ設置方法

コインパーキングでの監視・防犯カメラ活用

現在の防犯カメラシステムは、200万画素の高解像度の物が主流になっており、今までよりも格段にナンバープレートの撮影精度も上がっています。

その為、精算機付近にカメラを設置する事で、精算機での不正や犯行の抑止ができ、ナンバープレートを鮮明に監視・撮影できます。

不正出庫対策には、車両が駐車している状態の映像証拠が必要なので、駐車場全体を広く監視・撮影できるように防犯カメラを設置する必要があります。

防犯カメラの画角は90~100度程度の物が多いので、駐車場の角から、最小限の台数で全体を監視撮影できるように取り付けることが効果的です。

コインパーキングでは、録画装置を置くスペースがない、などの事情もよく耳にします。

現在の防犯カメラシステムは、録画装置(主装置)もコンパクトで高性能なものが実用化されていますので収納BOXにいれて精算機付近に置いたり、ポールに括り付けることで、場所をとらずに設置できます。

防犯カメラの付加価値

コインパーキングに防犯カメラを取り付けることで、様々な付加価値が発生します。

例えば、防犯カメラがあることで、車上荒らしの抑止や車へのイタズラ抑止、当て逃げの証拠撮影ができます。

こういった、駐車場内でのトラブルについて関与すべきかどうかはさておき、防犯カメラがあることで、駐車場の治安の向上が見込まれ、利用者の安心感や利用率向上につながる場合もあり、駐車場の資産価値を高めることができます。

また、防犯用に設置したカメラも、インターネットに接続することで、いつでもどこからでも、PCやスマートフォンで映像を遠隔監視したり、再生できるため、稼働状況や不正の有無などの確認が手軽にでき、駐車場運営に非常に便利です。

常習犯をなくす

上記の様なコインパーキングでの不正出庫や精算機荒らしは、常習犯によって行われていることが殆どです。

一度不正出庫をした人は、その後も繰り返し不正出庫を繰り返しますし、精算機荒らしの犯人は、ある1基の精算機を荒らしただけで犯行をやめることはありません。様々な場所で数多くの精算機を荒らしまわり、一度荒らした精算機でも対策や警戒がされていなければ、同じ手口で再度精算機荒らしを行います。

防犯カメラやアラームは、そういった常習犯に「ここでの犯行はやめておこう」と思わせることができます。

ダミーカメラや「24時間監視・録画」などと書かれた防犯看板も効果的で、常習犯には犯行の抑止効果、正しい利用者には「セキュリティ完備」の安心感を与えることができます。