【愛知県・豊田市】自動車窃盗50台 外国人4人を逮捕

車両・重機の盗難事件簿
2016.12.02 金曜日
【愛知県・豊田市】自動車窃盗50台 外国人4人を逮捕

2016年12月1日逮捕の自動車窃盗犯

愛知県豊田市で今年10月、会社の駐車場に止めてあった車を盗んだとして、レバノン国籍の自動車解体業A容疑者(39)とブラジル国籍の男3人が11月30日、窃盗の疑いで逮捕された。警察の調べによると、A容疑者らは今年10月、豊田市内の会社駐車場で、ハイエース1台を盗んだ疑い。4人はいずれも容疑を否認しているという。

4人の関係先からはドリルや鍵を使わずにエンジンを動かせるエンジンコントローラーなどが押収されている。

愛知県内では今年8月ごろからランドクルーザーやスポーツカーなどを狙った窃盗事件が相次いでいて、警察は、4人が50台以上を盗んだ疑いがあるとみて調べている。

レバノン国籍のA容疑者は、2年前に岐阜県内のマンション駐車場からインプレッサ(100万円相当)を盗んだ容疑が報道されており、同姓同名の上、年齢も合致している為、完全に同一人物と見られている。

また、2年前の事件でもブラジル国籍の男が所有する倉庫に保管するなど、一連の犯行の手口も似ていることからも関連性が強いと推定される。

自動車泥棒の手口

【愛知県・豊田市】自動車窃盗50台 外国人4人を逮捕

ハイエーズやランドクルーザー、プリウスなど海外で需要が高い車両を中心に、プロの窃盗グループが繰り返し盗みを働き、違法ヤードで解体し不正輸出されていく、という手口が完全に定番になってしまっています。

日本人が盗みを働き、盗んだ車を外国人が経営する違法ヤードで買取るというパターンも多いのですが、今回の事件の様に、解体ヤードを所持している窃盗グループが盗みを働くことも多々あります。

窃盗グループが活動をすると近辺で数か月で数十台の車両が盗まれるなど、非常に大きな被害が発生します。ここのところ全国各地で窃盗グループの逮捕が相次いでおりますが、逮捕されても自動車窃盗の数の減少は体感できず、また、次から次に逮捕されるのを見る限りでは、まだまだ相当数の窃盗団の活動があることが予測できます。

また、今回逮捕されたA容疑者は、2014年にも窃盗に加担していた疑いで逮捕されており、その後実刑を受けたかどうかは分かりません。

そのことからも、窃盗団はメンバーの誰かが逮捕されても残ったメンバーで活動を続けることや、出所してから再度自動車盗難に手を染めている可能性があり、いくら窃盗団を逮捕しても自動車盗難がなくならない理由が見えたような気がします。

報道では押収したナンバープレートが公開されており、そのプレートには、三重、野田、名古屋、新潟の4種が混ざっており、どれも輸出港がある県であることが気になります。

自動車の盗難対策

自動車泥棒はかなりのハイペースで泥棒を繰り返し、大きな利益を得ようとします。

そのためリスクがある物件は極力避ける習性があり、セキュリティの甘い場所を優先的に狙う傾向があります。

現在の自動車泥棒は、イモビライザーを十秒程度で解除できるため、車両自体への盗難対策だけでは非常に危険です。
では、自動車の盗難対策としてどのような方法が効果的なのでしょうか。

防犯の基本は「狙わせない・入らせない」ことで、できるだけ車から遠いところで泥棒を追い払う必要があります。

屋外目立つ場所に防犯カメラを設置し犯行を抑止し、敷地に侵入警報設備を設置することで、泥棒が侵入しようとした瞬間に検知・威嚇撃退できます。