【埼玉県・越谷市】ハイエースの窃盗事件
- 車両・重機の盗難事件簿
- 2016.11.14 月曜日
ハイエースの窃盗事件
2016年11月14日、警視庁捜査3課は、トヨタのハイエースを盗んだとして、千葉県山武市、自動車板金工男(59)、土木業男(59)、茨城県坂東市ブラジル国籍の男(35)ら計4人を逮捕した。
自動車板金工男は容疑を認め、ほか3人は「盗みに行っていない」などと否認している。
逮捕容疑は4月20日、埼玉県越谷市の月極駐車場でハイエース(約150万円相当)を盗むなどした疑い。
盗んだ車両は千葉県内の住宅の敷地に運び込まれ、バラバラに解体し、部品を組み合わせて国内で売りさばいていたとのこと。
同課によると、東京や千葉、茨城、埼玉など1都5県では2014年1月から、ハイエースやレクサス、クラウンなどトヨタの自動車が盗まれる事件が連続して発生。
被害は約200台、計約3億円相当に上り、うち約100台はハイエースだった。同課が関連を調べている。
犯人の狙い
「トヨタ車を狙っていた」「犯人グループに一部外国籍の男がいた」などの情報を見てしまうと、自動車の不正輸出目的の窃盗グループで、海外で人気の車両を盗んでは不正輸出もしていた、輸出は外国籍の男が担当していた、と想像せざるを得ません。
居住地が千葉県山武市でありながら、実際に盗みを働いて逮捕されたのが埼玉県越谷市、ということからも、千葉県内では泥棒しづらくなってきたので、東京、茨城、埼玉などを荒らしまわる広域窃盗グループになったものと思われます。
千葉県では県警が違法ヤードの一斉摘発をし、ヤードの新設も許可制にした為、盗んだ車両を買い取り・解体・輸出する場が激減し、県内での車両盗難が激減し、その後近隣県での車両盗難が目立ち始めました。
昨今では茨城県県南地域、とくにつくば市、土浦市での車両窃盗事件が急増しており、また茨城県坂東市の違法ヤードで盗んだ車両を解体していた例も相次いだため、千葉で活動していた窃盗グループが県外、とくに茨城で盗みを働き、車両を解体していた可能性があります。
茨城県坂東市でもヤードでの車両や部品の取引を記録・申告する条例案が出ており、違法ヤードが活動しにくい環境作りが進んでいます。
そのため、また別の場所で車両盗難が増加する可能性があります。
ハイエースの盗難は、以前に比べて減ってきている、現在はプリウスやランドクルーザーが危ない、という風潮こそありますが、今回の事件のように、ハイエースは依然として盗難の多い車種であり、その高い積載能力からも、海外からの需要はハイエースに集中する傾向があり、油断できません。
車両盗難対策
車両盗難対策に、メーカーの方ではイモビライザーの搭載などを進めていますが、車体へのセキュリティだけでは不十分になってしまうことが多々あります。
イモビライザーは純正品がついていても、すぐにそのイモビライザーを無効化する機械が出回ってしまう為、必要十分な対策とは言えません。
もちろん無効化の装置を持っていない泥棒には大きな効果を発揮するので、付けたほうが盗難の確率は下げることができますが、無効化装置を持っている泥棒に狙われてしまうと、ものの10秒ほどで解除されてしまいます。
そのため、車体本体のセキュリティだけでなく、駐車場へのセキュリティ対策が必要となります。
駐車場に防犯カメラを設置し、犯行抑止・証拠撮影、駐車場外周にセンサーを設置し、侵入があった場合、即座に音と光で威嚇撃退する、などの対策を取ることで、車両に触れさせることなく泥棒に犯行を諦めさせることができます。
屋外の防犯の基本は、防犯対象物(この場合はハイエースなどの車両)からなるべく遠い所で泥棒を追い払ったり諦めさせることにあります。
車両自体へのセキュリティ対策よりも、駐車場全体のセキュリティ対策を考えることが効率的です。
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