2019.01.25 金曜日
昨今の空き巣犯は、その犯行にインターネットを活用することが多くなっているようです。
以前であれば、なるべく人目につかないように、営業マンを装ってスーツ姿で歩き回りながら、空き巣に入る家を下見したり、ポストや窓のカーテンを見ることで、生活のリズムや住んでいる人の性別・年齢を探る空き巣犯が多かったのですが、近年では下見はGOOGLEアース、情報収集はTwitterで、という事が増えてきています。
最近捕まった元泥棒は、従来のGOOGLEアース・Twitterに加え、インスタグラムも併せて活用していたようです。
インスタグラムにはハッシュタグという機能があり、例えばヴィトンのバッグの写真を掲載するときに、掲載者は「♯ヴィトン」というハッシュタグを記載します。そうする事でヴィトンに興味がある人や検索をする人がこの写真に行き着く確率が飛躍的に上がる為です。
泥棒はそのハッシュタグ機能を活用し、高級ブランドの名前で検索する事で、高級品を多数持っている人を特定し、その他の写真やTwitterなどから住所の絞り込みを行います。
電車遅延の書き込みや、ゲリラ豪雨などの天候に関する書き込み、投稿された写真の背景などから住所や行動パターンを絞り込んで、空き巣に取り掛かるようです。
このような犯罪手口には、防犯カメラを設置するだけでは効果は薄いと言わざるを得ません。
防犯機器はあくまでも防犯意識がある前提でこそ効果を発揮します。
インスタグラムやツイッターなどは非常に便利で、その性質は「秘密にする」という方向ではなく「公開する」という性質が非常に強いものです。
特にインスタグラムは不特定多数に見られないと意味がない、といっても過言ではありません。
その為、高級品の投稿を控える事や、閲覧制限をかける事はインスタグラムでは難しいですし、空き巣に狙われるからインスタグラムをやめる、という事も非常にナンセンスです。
重要なことは「気を付ける」ということで、たったそれだけで大きな防犯効果が生まれます。
この写真で住んでいるエリアが特定されないか、それだけを気にするだけで犯人による住所特定は非常に困難になります。
特に自宅での投稿の際に位置情報付で投稿することが自宅バレの一番の原因のようです。
過去の投稿を見直し、自宅付近で位置情報がついているものがないかチェックし、あれば位置情報を削除するなどが必要です。
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